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2011年10月06日

クラウドホスティングサービスの選定ポイント

クラウドホスティングサービス(IaaS)を利用する場合、サービス提供業者も増えてきており、どれを使うといいのか迷ってしまう方も多いと思います。

僕もいくつかのサービスは利用したことがあるもののその数は少なく、カタログスペック上ではチェックしているものの、実際に触ってみないとわからないことが多いため、各社のトライアル環境でいろいろ試しているところです。

クラウドホスティングサービスの選定にあたっては単純に1サーバの料金だけではなく、機能・性能・課金体系ほか、いろいろな面から検討する必要があります。
各サービスで長所・短所があり、現時点では「これがベスト!」というサービスを見つけられていません。
「他の機能はそろっていて料金も安いのにファイアウォールがない。」
とか
「OSの複製機能がない。」
とか
「機能も多いし安いけどディスクがものすごく遅い。」
とか。

クラウドホスティングサービスの選定にあたって比較検討すべきポイントを列挙すると、パッと思いつくだけでも下記があります。
(2011.11.16, 機能以外の面で少し追記しました。)


  • 料金の明確さ

    • オプションを含めてHPで料金が公開されているか。

  • 課金対象

    • AWSのEBSのようにI/O課金まであると事前に読みにくい。純粋な従量課金ともいえる。

  • 導入までの期間

    • 営業窓口への申し込みが必要か。それともオンラインで申し込みできるか。

  • サーバ追加、リソース変更方法

    • 同じく、営業窓口への申し込みが必要か。それともコントロールパネルで追加変更できるか。

  • ファイアウォールの有無、料金

    • iptablesなどサーバ上のファイアウォールだけだと、例えば開けていないポートへの攻撃があった場合、サーバ側で破棄処理が必要なのでCPU負荷が上がってしまう。

  • ロードバランサーの有無、料金
  • ネットワーク帯域上限、転送料金

    • Inbound(サーバから見てデータ受信)も転送料金がかかると、DoS攻撃を受けた分にも課金が発生する。

  • ライブマイグレーションの有無

    • サービス提供側のメンテナンス時の計画停止や、物理サーバ障害時に自動的に生きているサーバに移動するか。サーバダウンタイムが発生しないか。

  • プライベートネットワークの有無

    • 複数サーバ間の場合。他の契約と分離したセキュアな環境でサーバ間通信ができるか。

  • テンプレートOSの作成、OSの複製機能の有無

    • カスタマイズした環境をコントロールパネルから一発で複製できるか。

  • ディスク性能

    • ストレージは各社いろいろ工夫しているようだが、実際にベンチマークをとってみないとわからない。

  • 1サーバあたりの最大リソース
  • SLAの有無

    • といっても、お金が返ってくればサーバが落ちてもいいというものではない。

  • コントロールパネルの使い勝手
  • バックアップ
  • オートスケールアウト、オートスケールアップ
  • サービスインからの期間

    • 稼働期間が長ければノウハウもある。

  • 発展性

    • サービスイン後、定期的な機能追加があるか。
    • 機能追加のロードマップが示されているか。

  • APIの有無

    • バックアップの自動化やサーバ起動から停止までを含めたバッチ処理の自動化などが可能となる。

  • 個人情報の取り扱い、セキュリティ対策
  • コミュニティが充実している

    • 掲示板、ブログなどでサポート担当者やユーザによる情報が公開されている。

  • 保守対応、サポート体制

    • 工事、障害情報が公開されている。
    • 24時間365日、電話もしくはメールで対応してくれる。

各社サービスの機能を見極めて、案件の特徴に合わせて最適なサービスを選択することが大事ですね。

Scientific LinuxとCentOSの違い

Software Designの2011年10月号に「もう1つのRHELクローンOS Scientific Linux(以降、SL)の実力やいかに!?」という記事がありました。
SLとCentOSの違いについて記載があったのでそれを元に少し補足して紹介します。

・パッケージの自動アップデートが有効となっている
yum-autoupdateによる自動アップデートが有効となっています。
無効とする場合は、/etc/sysconfig/yum-autoupdate を編集します。

-- /etc/sysconfig/yum-autoupdate
ENABLED="false"
--

・デフォルトではマイナーバージョンのアップデートはしない
SLでは、安定稼働しているバージョンからアップデートしないよう、マイナーバージョンのアップデートはされずに元のバージョンのままとどまりつつセキュリティアップデートは適用する、というポリシーとなっているようです。

これを回避してマイナーバージョンアップするには、yum-conf-sl6xをインストールし、リポジトリキャッシュをクリアしてからアップデートを実施します。

 # yum install yum-conf-sl6x
 # yum clean all
 # yum update

 # cat /etc/redhat-release // RHEL系のOSバージョンを表示
Scientific Linux release 6.1 (Carbon)

マイナーバージョンアップを無効にしたい場合は、リポジトリの設定ファイル /etc/yum.repos.d/sl6x.repo の enabled の値を1から0に変更すればよいです。

・サードパーティリポジトリの追加が簡単
EPELやRPMforgeなどのサードパーティのリポジトリが、yum installで簡単に追加できるようになっています。

- EPELリポジトリの追加。

 # yum install epel-release yum-conf-epel

- RPMforgeリポジトリの追加。

 # yum install rpmforge-release yum-conf-rpmforge

- ELRepoリポジトリの追加。

 # yum install elrepo-release yum-conf-elrepo

- ATrpmsリポジトリの追加。

 # yum install atrpms-release yum-conf-atrpms