ニフティクラウドを使ってみました。
2011年10月、ニフティ社のクラウドサービス「ニフティクラウド」を使用してみました。
「ニフティクラウドおためしキャンペーン」による3万円の@nifty使用権の範囲内での使用感をここにまとめます。
簡単にいうと、料金は高めだけど、機能メニューはAmazon Web Services(以降、AWS)にそっくりで多機能、高性能、となります。
・ニフティクラウド
http://cloud.nifty.com/
(2011.11.24)
ロードバランサーを使ってみたので追記しました。
ロードバランサーとディスク追加が従量課金に対応したので、検証がしやすくなりました。
使用した機能
- サーバ作成(従量課金)
- 追加ストレージ Disk2 100GB
- OSカスタマイズイメージ作成、複製
- ファイアウォールは無料版を使用
- 監視機能
- オートスケールは未使用
機能・スペックについて
- 料金は比較的高い。各機能の価格はホームページで公開されている。
- ファイアウォール、ロードバランサー、オートスケール機能有。
- インターネット接続は無償分は上限あり。
- 上下合わせて10TB/月を超えると有償15円/GBの料金追加となる。
- 上下合わせて10TB/月を超えると有償15円/GBの料金追加となる。
- プライベートLANは共用。(AWSと同様)
- 独立プライベートLANは月5万円とやや高額。
- ただし、プライベートLANの速度は爆速。4Gbpsを超える。
- 独立プライベートLANは月5万円とやや高額。
- CPU、メモリリソース、ディスクは段階的に選択可。AWSより細かい。
- コントロールパネルでOS起動時に選択する。
- CPUクロックは3GHz。
- 最大で6vCPU(3GHz)、メモリ32GB。
- コントロールパネルでOS起動時に選択する。
- スワップは2GB。
- ローカルディスクは30GB。それ以上必要であれば追加ディスクを使用。
- 追加ディスクはAWSのEBSのようなもの。切断したディスクは他のサーバに接続できる。
- 100GB単位で追加。1万円/100GB, 月。
- 1サーバに4台まで接続可。
- 複数の追加ディスクを論理的に1パーティションにするには、最初からLVMボリュームにしておくとよいだろう。
- 100GB単位で追加。1万円/100GB, 月。
- OSテンプレート作成(イメージ化)機能、OSの複製機能あり。
- イメージ化、OSの複製は1件あたり500円。
- 作成したイメージの保管は3,000円/月だが、パートナー契約をすれば無料となる。
- イメージは特定のアカウントにも公開可能。
- SIerが自社のイメージを保管し、都度顧客アカウントに公開して使用することを想定している。
- イメージ化、OSの複製は1件あたり500円。
- OSイメージはCentOS, RHEL, Windows Serverなど各種そろっている。
- 仮想ソフトはVMware。
- ロードバランサーの設定は簡単で機能も豊富。
- ネットワーク流量(10Mbps単位)、振り分け先サーバ、振り分け方式、ヘルスチェックのプロトコル・チェック間隔・チェック閾値を指定する。
- アクセス元IPアドレスによるアクセス制限が可能。10アドレスまで。
- オプションで、SSLアクセラレーター、セッション固定、定型のSorryページ、携帯キャリアフィルター(携帯からのアクセスのみ受け付ける)が可能。
- ネットワーク流量(10Mbps単位)、振り分け先サーバ、振り分け方式、ヘルスチェックのプロトコル・チェック間隔・チェック閾値を指定する。
- 監視機能は現在無料で使用できる。
- 監視項目はホストへのPINGとCPU、メモリ、ディスク、ネットワークトラフィック、と簡易なもの。
- 例えばプロセス数やコネクション数など、監視項目の追加やカスタマイズはできない。
- 監視項目はホストへのPINGとCPU、メモリ、ディスク、ネットワークトラフィック、と簡易なもの。
- 工事・障害情報はサポート掲示板で公開されている。
dbenchによるディスクベンチマーク
ローカルディスクの1クライアントと5クライアントによるベンチマークの結果は下記のとおり。
サーバタイプsmall(1vCPU, メモリ1GB)のものですが、mini(1vCPU, メモリ512MB)、medium4(2vCPU, メモリ4GB)でもほぼ同様の結果でした。
Throughput 51.8232 MB/sec 1 clients 1 procs max_latency=249.975 ms
Throughput 81.2098 MB/sec 5 clients 5 procs max_latency=403.340 ms
追加ディスク(Disk200)の1クライアントと5クライアントによるベンチマークの結果は下記のとおり。
Throughput 233.62 MB/sec 1 clients 1 procs max_latency=143.488 ms
Throughput 259.058 MB/sec 5 clients 5 procs max_latency=832.075 ms
追加ディスクはすごく速いです。
ストレージはスケールアウト型NASのアイシロンを使用しているという情報があります。
アイシロンであれば、ストレージノード台数が増えるほど高速になる、と聞いたことがあります。
(参考)
http://www.isilon.co.jp/2010/06/10/2874/
http://ncloud.cocolog-nifty.com/blog/2011/02/mysql-bf44.html
サーバ間の通信速度
netperfを使用してプライベートN/W経由の2サーバ間のスループットを計測しました。
TCPで4.0〜4.4Gbps, UDPで2.5〜2.8Gbpsという結果で爆速でした。
UDPよりTCPのほうが速いのは理由がよくわかりませんが、スイッチ等で特殊なキャッシュ制御などを行っているのでしょうか。
※こちらもサーバタイプsmall(1vCPU, メモリ1GB)の結果ですが、mini(1vCPU, メモリ512MB)、medium4(2vCPU, メモリ4GB)でもほぼ同様の結果でした。
コントロールパネルの操作感
- 全般的に使いやすい。
- ログイン履歴、操作履歴、前日までの料金明細が見られる。
- キー名やサーバ名の入力にアンダースコアなどの記号が使えない。
- コンソール接続はVMwareのクライアントツールを使用する。
- クライアントPC - サーバ間のコピーペースト可能。
- 用意されているサーバOSの初期状態ではCUIのみ。X WindowとGNOMEデスクトップを追加インストールし、コンソールでログイン後、startxコマンドでXを起動すると、GNOMEデスクトップ画面となる。
- クライアントPC - サーバ間のコピーペースト可能。
その他わかったこと
- ユーザブログや掲示板などで第三者による情報が公開されている。
- サービス側で名前解決サーバ(DNSキャッシュサーバ)が用意されていない!
- APIがある。仕様やコマンド名がAWSにそっくり。
- SSHログインに秘密鍵が必要。(AWSと同じ)
- サーバを停止してもインスタンスやデータは消えず、再起動できる。(AWSのEBSブートインスタンスのようなイメージ)
- サーバ課金は月額課金か1時間単位の従量課金かを選択できる。従量課金で
サーバを停止している間も、起動時の5%から40%程度の料金がかかる。
- スタンダードイメージからのOSの作成は1〜2分。
- カスタマイズイメージからのOSの起動は10分程度。
- 時刻合わせは自前で設定する。
- カーネルのアップデートはデフォルトでは除外対象となっている。
まとめ
サーバリソースや各機能の価格は安くはありませんが、その分多機能で高性能といえます。
ネットワークやディスクの性能には驚きました。
セキュリティ的には、月1,000円から使用できるファイアウォールがあります。
プライベートLANはすごく速いものの共用で、独立したプライベートLANとするには月5万円かかります。
サーバ台数は2,3台と少なくてもよいけどセキュアな環境を用意したい、というケースでは、月5万円は大きな負担となりますね。
ロードバランサーや、今回は使用していませんが、ファイアウォール、オートスケール機能もあります。
OSのテンプレートイメージ化や複製ができるのはとても便利ですし、APIで自動制御できるのもよいですね。
定期的に機能が追加され、今後の進化が見込めるのも頼もしいところです。
