「読書」を強めに。

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2009年10月29日

[読書] ともしびマーケット:朝倉かすみ

おもしろい 札幌 読書

小樽出身、札幌在住の小説家、朝倉かすみさんの『ともしびマーケット』を読んでみました。

結論:これは面白い!

等身大のキャラクターの群像劇とでもいいましょうか。
生きていくうえでの幸せや喜びを、あるいはちょっとした悪意やうしろめたさもしっかりと肯定して描く包容力に感動しました!
短編と短編をつなげると嘘やすれ違いがちらほらわかったりしてムフフな感じ。
最後の章が全てを台無しにしている気がしますが、まぁ、ちょっと遊びすぎましたってことで。

なんかこの人の文章はとても包容力があって(かといってやさしいわけじゃないけど)、読んでいると「人生すてたもんじゃないな」と感じます。

ちなみに、先日(と言っても一ヶ月くらい前ですが)、東急ストア円山店の本屋さんに行くと、『ともしびマーケット鳥居前店はこのお店です』というPOPがありました。
おお、たしかに鳥居の近くですな

札幌の人はぜひ、読む前か読んだ後に東急ストア周辺を散歩してみることをオススメします。


ぬあー、10月31日(土)に中央図書館でトークショーがあるみたいなんですが、申し込みが必要なことに気がついていなくて申し込んでないぜー。
とっても残念。
どなたかトークショー行かれる方がいらっしゃいましたら、感想を教えてくださいませ。。

2009年09月19日

[読書] 『刻まれない明日』 三崎亜記

おもしろい 読書

三崎亜記の『刻まれない明日』を読みました。

てっきり『失われた町』の続編と思ったのですが、ちょっと違うんですね。舞台は同じみたいですが。

難しいことはよくわかりませんが、大変面白かったです!

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2009年07月24日

[読書] 紀伊國屋書店札幌本店で倒産版元フェアやってるよ

札幌

まわしものではありませんが、紀國です。
イマサラ気がついたのですが、紀伊國屋書店の札幌本店で倒産版元「もったいない!」フェアをやっているようです。

まだまだ生命力のある書籍
今もつける技法書や実用書
50%から最大70%OFF

偶然この看板を見つけてしまったですが、掘り出し物がないかなーと心躍らせながら覗いてみました。

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2009年06月24日

[読書] 1Q84

おもしろい 読書

ミーハーなので、村上春樹の『1Q84』はすかさず読みましたよ。

1週間以上も前に読み終わって、とりあえずの感想は読書メーターにつぶやいてみたけど、忘れないうちにもうちょっとくわしく。


ネタバレあるかもしれないので読んでる最中の人は読まない方がいいかも。

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2009年06月05日

[読書] 読書メーターを試してみた

webサービス おもしろい

いまさらですが、巷で話題の読書メーターを始めてみました。

dokusyometer_1.jpg

まだまだ使いこなしてませんが、コレいいですね!
自分の読書の管理がメイン機能な感じ。
ユーザー登録して、本を検索して、「読んだ」のか「読みたい」のか「積ん読」状態なのかをポチっとできる。読んだ本については簡単な感想を書ける。なんか、本をソーシャルブックマークしている気分。
ISBNからページ数の情報も取れるから、自分の読書量が数量的に把握できる。しかもグラフ化されちゃうよ!
と、本好き的にはかなりそそられる感じっす

ユーザー同士のつながり(読友)とかコミュニティといった、SNS的な機能もありますが、これはなんかオマケみたいなもんすかね。


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2009年01月04日

[読書] 『左岸』江國香織、『右岸』辻仁成

読書

年末年始のお休みでようやくこの2冊を読み終えました。江國香織と辻仁成の競作による『左岸』と『右岸』。この2人の競作は『冷静と情熱のあいだ』以来ですか。ミーハー的にはかなり期待して読んでみましたよ。

読み終えた率直な感想としては、

  • 二人とも芸風変わらないなぁ
  • 『右岸』はだいぶイマイチ
  • 『左岸』はかなりの傑作だ!!
といったところです。

↓以下、ネタばれ注意

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2008年12月20日

[読書] ジュンク堂 札幌店に行ってきた

札幌 読書

本日、ついに丸井今井札幌本店南館にジュンク堂書店がオープンしたようなので、早速衝動買いしてきましたよ!

ジュンク堂札幌店がオープンしたのは丸井今井南館。地下街直結でとても便利。天気の悪い時でもひょろりと寄れますね。そのB2F〜4Fまで合計6フロアの売り場は圧巻。おびただしい蔵書数に早くも本を買う衝動が抑えきれません。他の本屋ではなかなかおいていない本がたくさんあり、その種類の豊富さに時間を忘れてしまいます。気がつくと、地下2階の1フロアで早くも30分以上も時間を消費してしまいました:-p


また、お会計が各階毎の精算ではないところもうれしいポイントです。本好きはジャンルは関係なくいろんな本を手当たり次第に拾い読みして、お気に入りの何冊かを購入したいものです。6フロアを縦横無尽に物色できるというのはかなりうれしいですね。でも、1階のエスカレータがあまりに売り場から離れていて万引きとかがちょっと心配。防犯対策はちゃんとできているのでしょうか。


もっといろいろ見たかったけど、仕事の時間が迫っていたので1階と地下2階しか見ることができませんでした。1階の雑誌・文芸コーナーもジャンルが豊富でステキでした。ただ、純文学系の品揃えはややすくなかったかもしれません。

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2008年11月01日

[読書] サッポロロフト古書の街に行って来た。

札幌

紀伊國屋のまわしものではありませんが、紀國です。
以前のエントリーで紹介した、紀伊國屋札幌ロフト店の古書の街が本日オープンということで早速行ってきましたよ。

サッポロロフト古書の街

エスカレーターを上ってすぐ右手の一角が古書の街となっておりました。ブースで区切られているわけでもなく、紀伊國屋書店の一コーナーとして違和感なく古本が並んでいました。
ぐるりと眺めてみると、店舗毎に個性あふれる品揃えになっており、すっかり時間を忘れて物色してしまいました。本好きにはたまらない感じです。

紀伊國屋書店のサイトによると下記の8店舗が参加しているようですので、興味のある方はひやかしに行ってみてはいかがでしょうか。

サッポロ堂書店(北海道・シベリア)、薫風書林(人文書)、角口書店(美術書)、
リブロ平岸(映画)、じやんくまうす(絶版まんが)、ブックスボックス田原書店(アート・音楽)、
帯広春陽堂書店(歴史全般)、根室道草書房(文学)

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2007年07月20日

[読書] 終末のフール

読書

伊坂幸太郎の『終末のフール』を読みました。

伊坂幸太郎といえば、巧妙に仕組まれた全ての伏線が最後のどんでん返しにきれいにつながる、パズル的なストーリーが特徴。いつもいつも、読んでは騙されつつ、またその騙され感が気持ちよかったりしますな。
本作は「8年後に小惑星の衝突により地球が滅びる」というテーマでの8つ短編とのことですが、果たして面白いんだろうか。

で、読んでみた。
結論を申し上げる。
大変面白かった。

伊坂マジック的なパズル的構成はなりを潜め、わりとシンプルなストーリーなのですが、全体的にすがすがしい小説ですね。
特に、今までの伊坂作品と大きく違うとのは、「死ぬこと」を前向きに受け止めようとする真摯な姿勢が強く感じられる点です。
僕が今まで伊坂作品にやや不満だったのは、どちらかというとわりとあっさり人が死んでしまうし、ヘタに読むと殺人を肯定しているようにも受け取れるストーリーが多かったりする点だったのですが、本作は地球滅亡がテーマとなっているだけに、「死」や「生」について真面目に考えている印象を受けます。

死に対する悲しみや憎しみ、悔恨などを抱えつつ、必死に生きている登場人物を見ていると「人生捨てたもんじゃないな」と素直に感動します。決してきれいごとばかりじゃないけれども、生きることって本来そんなにきれいなもんじゃないのかもしれないですね。

と、そういう重いテーマが底辺に感じられますが、読んでいてそんなに重苦しくなく、むしろ軽妙洒脱な爽やかささえ感じます。

へこんだりつまづいたりした時に読むといいかも。


2007年07月05日

[読書] Googleブック検索を試してみた

google web webサービス 読書

ITmediaに下記のような記事がでていたので、Googleブック検索なるものを試してみる

Googleでも“立ち読み”可能に――書籍検索が国内で開始

 この言葉、どの本に載っていたっけ? と悩むことはないだろうか。通常のWeb検索では書籍の中身まではなかなか検索できない。7月5日、Googleが発表した「Googleブック検索」では、一部ではあるが日本語の書籍の全文検索が可能になる。

何に使うのかよくわからないけど、無理やり使ってみた。
例えば。
何冊も出版されているシリーズもののエッセイなどで、
「この話はどの号に収録されているんだっけ?」というシチュエーション、
を想定してみる。
早速、「東海林さだお、丸かじり、カツ丼」などと入力して検索。
結果、
何も検索されませんでした。。。

日本国内の書籍のインデックス数は明らかにしなかったが、「現在のところ、(100万冊のうち)数%にとどまる」という。

とのことなので、まだまだ内容までインデックスが作成されている書籍は少ないということなのでしょうか。
ちなみに、「東海林さだお、丸かじり」などと入力して「すべての書籍を検索」すると
いくつか候補が表示されるようなので、内容のインデックスが作られていない書籍も
タイトルや著者名では検索できるみたいですな。
→ っつーか、これは普通の検索と同じですな。

他にも、最近の芥川賞や直木賞の受賞作品の文章や
名作小説の有名フレーズなどを入力してみましたが、殆ど検索されませんでした。
文学作品系はまだまだGoogleブック検索の威力は発揮できなさそうです。
今後に期待。

で、ちょっと便利だと思ったこと。

「Linux セキュリティ」とか「Java オブジェクト指向」などと入力すると、
書籍の一覧がずらずら表示されて、
Viewerで内容まで「立ち読み」することができた!
これは、技術書や参考書なんかをWebで購入する際に
内容の記述レベルなどを確認することができてちょっと便利そう。

ただ、残念なのが、コンピュータ用語のみで検索すると
必然的に検索語句が英数字のみになりがちなんですが、
その場合、日本語の書籍のみに絞った検索ができないんですね。
検索オプションに「○○語の書籍のみ」みたいな絞込みが追加されると
うれしいなぁ、なんて思ったりしました。

取り急ぎ。

2007年04月13日

[読書] フィッシュストーリー

読書

伊坂幸太郎の短編、「フィッシュストーリー」を読んだ。「チルドレン」や「死神の精度」なんかは短編といいつつシリーズものだったが、「フィッシュストーリー」は1篇1篇につながりのない、純粋な短編。でも、今までの長編小説の何かと微妙に繋がっていたりするので、そのつながりを見つけるのも楽しいかも。

僕の持っている伊坂幸太郎のイメージといえば、結末でどんでん返しがありつつもそのストーリーがパズルのように組み合わさる気持ちよさ、なのだが、それが1篇1篇にちゃんと凝縮されているのがいいですな。長編に比べると出来すぎ感がやや強いかもしれないけど、テンポよく話が展開していくのでスルスル読めてしまうので、むしろその出来すぎ感が気持ちよかったり。
たまにでてくるちょっとしたユーモアなんかには思わず噴出してしまったりするので、ちょっとした息抜きに読むのにちょうどよい本かも。

黒澤モノが2編も収録されているのがうれしい。

2006年12月10日

[読書] 失われた町

読書

三崎亜記の失われた町を読んだ。
失われた町(三崎 亜記)
三崎亜記といえば、『となり町戦争』で小説すばる新人賞を受賞してデビュー。二作目の『バスジャック』も好評の期待の小説家、とのことですが、正直あまり好きじゃありませんでした。『となり町戦争』は現実感のなさばかりが目立ってイマイチだったし、『バスジャック』は発想のユニークな不思議なストーリーを抑制のきいた文章でつづる独特の世界観はまぁ面白かったが、ツッコミが足りなくてふざけてるだけじゃん、と物足りなさも感じていました。

で、初の長編という本作はどうか。
結論から申し上げると、大変面白かった。

「町」が消えるという着想自体が奇抜でユニークだが、そこにありったけのリアリティを感じさせるための精巧な舞台設定。奇抜な発想だけに頼らずに、違和感や矛盾のない現実感たっぷりの世界を創りだしたという点においては、現実世界から見えないところで事件が進むというリアリティのなさを描いた『となり町戦争』とはアプローチが真逆でしょうか。矛盾のない世界観を創り出して提示した点において、現代(あるいは近未来)版のファンタジーともいえるでしょう。
7つのエピソードをエピローグとプロローグで挟むという構成も成功していると思われます。1つ1つのエピソードが有機的に絡まりあってひとつの長編として構成されていく手法は、まぁ、ありがちなんですが、序章の「プロローグ、そしてエピローグ」で提示されたキーワードをそれぞれのエピソードで紐解いていく丁寧さがうれしいし、登場人物ひとりひとりの物語もきちんと描ききっている点において、1つの短編としてしっかり機能していると思われます。
主題は「町」の消滅という理不尽で得体の知れない巨大な力に、(たとえ自分を犠牲にしても)信念を持って立ち向かっていく人々を描きました、ってところなんでしょうが、こういうテーマにありがちな「はかなさ」とか「うつくしさ」というのは希薄で、むしろ「たくましさ」「力強さ」「前向きな明るさ」というものを感じました。
久しぶりに勇気を与えてくれる本に出会いました。
ただ、やっぱり文章は稚拙だし、「澪引き」のエピソードはストーリー展開にややムリがあったんじゃないか、と思ったり。

2006年12月02日

[読書] 町長選挙

読書

奥田英朗の『町長選挙』を読んだ。

町長選挙(奥田 英朗)

精神科医伊良部の3作目。直木賞受賞作の2作目が1作目よりパワーダウンしていたので、今作はどうかしらと期待半分不安半分で読んでみました。

で、結論から申し上げると、さらにパワーダウンしていてツマラン。

ん〜〜、なんなんでしょうね、このつまらなさ。確かに伊良部もマユミさんもキャラが立っているし、ナベツネやホリエモンをモチーフとしたゴシップの当事者視点の悩みを題材にしていた点もまぁ、読み物としては楽しめるんだが、なんだか物足りない。やっぱりマンネリなんですかねー。

多分なんですが、1作目の『イン・ザ・プール』なんかは、もっと患者の悩みが深刻だったし、テンパリ具合も常軌を逸していて、その有様がものすごい緊迫感や切羽詰った感で表現されていた気がします。で、その切羽詰った感と伊良部の(逆のベクトルで)常軌を逸したノー天気さとの対比の、そのものすごい落差が作品の魅力だったように思います。が、『町長選挙』では、その緊迫感がパワーダウンしている上に、伊良部やマユミさんの行動も確かに奇抜だがキャラ特性に頼りすぎた感があって、それがマンネリズムを感じさせるんだよなー。っつか、『空中ブランコ』にしろ『町長選挙』にしろ、伊良部先生、やたらと人気者になってしまっているけど、でもそもそも、伊良部ってそんなに愛されキャラじゃなくなかった?

なんてね。

2006年12月01日

[読書] 真実真正日記

読書

町田康の『真実真正日記』を読んだ。

真実真正日記(町田 康)

おもろい。この人の小説はいつも超自然的にぶっ飛んだ展開で宇宙を感じさせるが、本作は日記風(エッセー風)なスタイルをとっているため、展開はそれほどぶっとばない。(それでも十二分にキてますが。)その代わりに日記を書いている小説家が書く小説はふざけているとしか思えないぶっとんだ展開をしていて、そちらのストーリーもちょっと気になりながら読み進めてしまう。そして日常と小説とが交錯して、、、って、一人称の文章なので何でもアリな展開。いつものように自虐的なボケを炸裂させるのだった。
日記の作者が社会を見る視点もなかなか興味深く、全体的にリラックスして読める良書。

ただ、終わらせ方にちょっとムリがある感が否めなく、またその手法自体にも陳腐さを感じてしまう。途中まで面白かっただけに残念。

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